業務案内
シーリング工事
建物を雨水や空気の侵入から守るために、外壁の隙間や目地、サッシの周囲などをシーリング(またはコーキング)と呼ばれるゴム系の樹脂材で充填する工法です。建物内部では、キッチンやお風呂場といった水廻りの防水のためにシーリングが用いられています。 建物には様々な素材が使われているため、外気温の変化や建物の振動により圧力がかかると、ひび割れや欠損が起きやすくなります。それを伸縮性によって防ぐのもシーリングの大切な役割です。
施工前
施工後
外壁シーリング
外壁の目地、サッシの隙間などにシーリング材を充填します。また、外壁に生じたひび割れをふさぎ、漏水を防ぎます。伸縮を繰り返し、紫外線や雨風にさらされたシーリング材は経年劣化していきます。シーリング材の劣化が進むと、シーリング材本来の防水効果を発揮できなくなります。施工後10年がシーリング打ち換えの目安です。
室内シーリング
キッチン・洗面台のシンク廻り、お風呂場の防水のためにシーリング施工をします。水廻りのコーキングは、毎日水にさらされるため、剥がれやカビが発生しやすい傾向があります。ご家庭での清掃によってシーリングについたカビをきれいにできる場合もありますが、個人での対応が難しい場合はご相談ください。シーリングを新たに打ち換えることによって清潔な空間を提供いたします。
外壁クラック補修
老朽化により外壁に生じたクラック(ひび割れ)にシーリング材を充填し、雨漏りを防ぎます。シーリング材に十分な厚みを持たせて防水性を高めるために、シーリング材充填前に、グラインダーを使いクラックをV字にカットし目地を形成します。老朽化した集合住宅や工場など、主に美観よりも防水性が求められる建物の補修工事や、塗装塗り替え前の補修工事に用いられる工法です。
シーリング工事の流れ
1.古いシーリング材撤去
※打ち換えの場合
カッターを使い、既存のシーリング材を丁寧に撤去します。
2.ケレン・清掃
新しいシーリング材をしっかり接着させるために、施工箇所に付着したバリなどを落とし清掃します。
3.養生テープ貼り
余分なシーリング材が施工箇所外部を汚さないように、マスキングテープで養生をします。
4.バックアップ材挿入
シーリング材を適切な厚みにするためにバックアップ材を挿入します。伸縮性・耐久性にかかわるので、シーリング材に十分な厚みが取れるように配慮します。サイディング・金属パネル目地などのワーキングジョイントの場合、二点接着(追従性を保つため目地底面を接着させない)にするために、ボンドブレーカーを目地底面に貼っていきます。
5.プライマー塗布
プライマーと呼ばれる接着剤をムラなく施工箇所に塗布します。プライマーの塗布が十分でないと、シーリング材の接着力が落ちてしまいます。シーリングの耐久年数・防水性に関わる大切な工程です。
6.シーリング打ち
コーキング(シーリング)ガンを使って材料を施工箇所に充填していきます。この工程でシーリング材の裏に空気が入ると、その部分だけシーリング材が薄くなってしまうため、空気が入らないように充填していきます。
7.へら押え
充填されたコーキング(シーリング)材をヘラを使って平滑にならしていきます。この時にしっかりと圧をかけて目地にシーリング材が密着するようにします。美観にも関係する仕上げの工程です。
8.養生はがし
最後にマスキングテープをはがして施工完了です。
各種防水工事
バルコニーやベランダ、屋上などの雨にさらされる平面では、防水性塗膜や防水シートによる防水工事が適しています。防水層は約10年で劣化していきます。環境によって差はありますが、10年~15年に1度を目安に防水改修工事をするのが望ましいといえます。防水工事にはアスファルト防水・FRP防水など様々な工法がありますが、当社では、ウレタン防水とシート防水による防水工事を承っております。
施工前
施工後
ウレタン防水
液状のウレタン樹脂を塗布し、ゴム質の防水膜を形成する工法です。作業時は液状のため複雑な形状でも比較的簡単に施工でき、シート防水と比べつなぎ目もないので美観にも優れる工法です。改修工事の際、旧防水層の撤去の必要がなく塗り重ねが可能なため、多くの改修工事で用いられています。約5年ごとにトップコートを再塗装することにより、紫外線による防水膜の劣化を防ぎ、約15年防水効果を維持できます。
シート防水
塩化ビニールまたはゴム素材のシートを使用する工法です。耐摩耗性、伸縮性に富み、建物の収縮に追従する優れた工法です。
防水工事(ウレタン防水密着工法)の流れ
1.ケレン・清掃
防水材をしっかり接着させるために、施工箇所に付着したゴミ・ホコリなどを落とし清掃します。
2.養生
余分な防水材が施工箇所外部を汚さないように養生をします。ウレタン防水の場合材料が液状なので、排水口廻りも養生をし、ドレンパイプ内にまで防水材が流れていかないようにします。
3.プライマー塗布
プライマーと呼ばれる接着剤をムラなく施工箇所に塗布します。下地との密着性を高める大切な工程です。
4.既存下地補修
既存の下地に、ひび割れ、既存の防水層の剥がれなどが発生している場合は、シーリング材等を使って防水材塗布前に補修を行います。
5.メッシュ貼り
防水塗膜に十分な厚さ、強度を持たせるためにガラス繊維のメッシュを貼ります。
6.ウレタン樹脂塗布1回目
ローラーやコテを使ってウレタン樹脂防水材を塗布していきます。
7.ウレタン樹脂塗布2回目
防水膜が十分な防水性能・耐久性を発揮できるように、ウレタン樹脂防水材を既定の厚みに再度塗布していきます。
8.トップコート塗布
紫外線によるウレタン防水材の劣化を防ぐために、乾燥後にトップコート(保護用の塗料)を塗布します。
9.養生はがし
最後に施工箇所の養生をはがして完了です。